だんだんと土曜日に講義が埋まってきました。これからはなおいっそう過密なスケジュールです。
教員 赤松です。今日は午後から講義があって出勤です。二年生の講義で、運動療法学3となっています。二年生は午前中にも理学療法治療各論8がありました。一日、講義です。一年生はお休みですが、三年生の午前、午後と講義がありました。これから先、土曜日に講義予定が多くなっていきます。昨年では二年生は4月からずっと講義が入っていましたが、今年は担当講義によって講師が変更になり、予定も変わりました。その関係で土曜日は比較的空き時間となっていました。しかし、7月以降はまた元通りです。
私の講義は実技がほとんどでした。神経筋再教育の単元も今日で終わりです。最後は電気刺激による筋収縮の誘発を行いました。電気刺激により筋収縮を起こし、それを利用して麻痺筋に対してアプローチします。現在ではあまり使われているとは思いません。電気刺激は完全麻痺筋に対して使われており、少しでも収縮が出てきたら随意努力に置き換わることがほとんどです。力が弱い時は自動介助で、徐々に力が出てきたら自動運動、そして抵抗運動へと移り変わっていきます。
電気刺激で筋収縮を誘発するためには的確な位置に導子を貼らなければなりません。その位置は運動点(モーターポイント)を呼ばれています。一番小さな電気刺激で収縮が起こります。電気の強度が大きくなると収縮を誘発しやすくなりますが、不快感を伴うようになります。だから小さな電気強度で収縮の起こせる条件を整えます。電気刺激を加える際には皮膚抵抗も小さくする必要があります。汗をかいていたり、乾燥していると皮膚抵抗は高くなります。その分、強度が強くなってしまいます。しっかりと電気刺激を加える部位を洗浄し、保湿しておく方がいいのです。
そらから、講義ではモーターポイントペンというものを使ってモーターポイント探索をやりました。同じ電気強度で一番大きく収縮が出るところを見つけます。四人一組みになって順番に各人のモーターポイントを探しました。出やすい人もいれば出にくい人もいます。出にくい人は皮膚抵抗を下げるためにジェルを塗ります。これを塗ればたいていの人は収縮が出るようになります。導子はシール式なので、いったん貼ってもずれることがよくあります。それに深部までの到達度は上からの圧迫によっても変化します。導子を貼ったところに上からバンドを巻いて固定すればより電気刺激を加えやすくなります。
約40分ほどかけて全員に導子を貼ることができました。次は電気刺激を加えながら自動介助運動を合わせます。電気収縮によるタイミングに合わせて口頭指示入れます。関節運動のほとんどを自動介助で行います。筋収縮のスピード、タイミングに合わせることが大事です。
そらから、クイック・ストレッチを加えました。電気刺激による筋収縮の直前にクイック・ストレッチを加え、さらに筋収縮を誘発します。最後はやはり自動介助になります。これを全部そろえることで筋収縮を大きくできるようになります。理論的にではですけど…。
なかなかタイミングを合わせるのが難しいです。自動介助の時でも同じです。相手の収縮に合わせたものでなければなりません。クイック・ストレッチも空振りになったり、抵抗になったりしては意味がありません。みんな、この部分で苦労していました。今までの練習は筋収縮を大きくしてやっていましたが、今回は電気刺激によるものなので強度により収縮を小さくすることができます。その小さな収縮に合わせた操作が必要になります。その加減は臨床でしか感覚的につかむことができません。学校では想像上でやるしかないのです。あとは実習でやってみるだけです。
なんとか二コマで神経筋再教育を終了することができました。次回からの運動療法学3ではAKA-Hになります。二コマ×四回の合計八コマで上肢・下肢の副運動技術と構成運動技術をやる予定です。各回とも外来講師をお願いしています。臨床でAKA-Hを使っている先生ばかりです。やはり餅は餅屋です。学生にとってもその方がよいでしょう。
講義が終わって教員室に戻ってきたらグッタリでした。最近はそんな風になることが多いです。
夕方、知っている人から電話がかかってきました。図書室の本を閲覧したいということでした。17時半には学校に来れるとのことで、1時間くらい閲覧したということです。ちょうど帰る時間くらいだったので了解しました。時間になったら裏口のチャイムがなりました。時間通りに来られました。本を見に行く前に、今書いておられる投稿論文を見てほしいというので見せてもらいました、雑誌の特集の一部になるようです。運動学についてのものです。いろいろな書籍なり、文献なりを参考にして書かれてありました。よく書かれていると思うのですが、本人はなんとなく納得できないようです。書いていればどこまで書いても納得できるレベルはないのでしょう。誰がやっても完全なものなどありませんから、これでよいと思える日は来ません。1時間くらいたって図書室に上がると、まだ調べる必要がありそうでした。時間がかかって面倒くさく思ってしまいますが、こういう努力が後に実を結ぶことになります。M﨑先生が最後に施錠してくれるということなので私は18時半過ぎには学校を出ました。
