先を見越した対応
教員 中谷です。
7月21日(月)海の日。奈良リハビリテーション学校の体験入学がありました。その帰りの電車の中でのことです。
私は、祝日の夕方。近鉄奈良線で帰路についていました。私は長いシートの一番端に座っていました。席にはお父さん、お兄ちゃん(5歳ぐらい)、妹(2歳ぐらい)の3人の親子連れが座っていました。お父さんは疲れた様子でコックリコックリ居眠りをしていました。時折兄弟の様子を確認するために薄目を開いてまた居眠る状態でした。
お父さんの様子と裏腹に兄弟は元気全開で喜んで電車を満喫しています。妹は靴を脱ぎ、座席シートの上に立ちお父さんに寄りかかって立っていました。兄は、座席に座っていました。
妹は、全長15cm程度の傘のおもちゃを持っていました。そして、その先を時々口の中に入れていました。お父さんに寄りかかって立っているといえ、揺れる電車で傘の先を口の中に入れる行為が私にとってはとても危険に感じ、ハラハラドキドキ。お父さんがついているとはいえ、居眠り状態で気づいていない様子。何回「おせっかいなおばさん」になって「お口に入れてると危ないよ」と注意しようと思ったことか・・・。しかし、そこまでする勇気もなく、ただ「危ない、危ない」と思い見ていました。そうこうするうち、家族連れの降車する駅のアナウンスが流れ、お父さんもパッチリ目が覚め、何事もなく家族連れは無事降車しました。
このようなことは理学療法の臨床業務でも起こっています。患者のリスク管理ができている人。すなわち、危険な状態にあることに気づいている人は、先で起こる事を想定して事故の起こる前に対処します。しかし、リスク管理ができていない人。すなわち、危険な状態にあることに気づいていない人は、回避はおろか、その後も動作を続けさせます。 気づかない=無知、知らない はとっても怖いことです。どんなことでもまずは、気づく必要があります。そのためには、勉強しなければなりません。「知らないこと」を「知っていること」にする必要があります。せめて自分の受け持つ患者様のことは自分が一番よく知っているといえるようにしましょう。そうするとことで、臨床に必要な知識は少しずつ深まっていくと思います。そうすると、危険への認識も高まり、先を見越した行動ができ危険からの回避ができるようになります。
あなたが知らないだけで、たまたま何も起こらずに終わっているだけかもしれませんよ・・・
