学校長挨拶



奈良リハビリテーション専門学校 学校長 平松謙一郎
病気になって闘病生活を送っている人たち、特に何らかの障害を残した患者さんたちにとって一番気掛かりなことは将来の生活です。家に帰れるのだろうか、仕事への復帰は、一人で何でもできるようになるのだろうか。先の見えない道を一人で歩くことほど不安なことはありません。彼らには助けが必要です。


例えば、盲目のマラソンランナーがゴールまで走り続けることができるのは、常に声を掛けて走る方向を教えてくれる伴走者がいるからです。障害を抱えて不安におののく患者さんたちに伴走し、目指すべきゴールへ導くのが理学療法士です。そのプロフェッショナルとして目的を達成するためには知識も技量も当然必要ではありますが、一番大事なのはこの迷えるランナーを必ずゴールにまで辿り着かせてやるのだという、熱意です。


障害が軽くても重くても、また性格がどうであれ、患者さんたちはいつも不安でいっぱいです。もしあなたが、この患者さんたちの手を取って励ましながら、伴にゴールを目指す気概を持てるならば、あるいは患者さんたちと伴にゴールに到達する達成感を味わいたいならば、あるいは、仕事の中で人と人との絆を大事にしたいのなら、あなたはこの理学療法士という仕事にチャレンジするべきです。


我々はそのような熱意をもった若人を大いに歓迎し、伴に勉強していくことを望んでおります。