学習概要/学びのステップ




学習の概要

理学療法学科全体のカリキュラムとしては、基礎分野、専門基礎分野、専門分野から成り立っています。

基礎分野

基礎分野は19単位、330時間で構成されています。教育内容としては、『科学的思考の基盤』、『人間と生活』に関連する科目となっています。ここでは主にコミュニケーション能力=人間性を豊かにすることに主眼が置かれています。医療技術専門職と言っても、その対象者は非常に年齢層が幅広く、どのような方にも対応できる能力が必要です。『豊かな人間性』は臨床では非常に強い味方になります。

専門基礎分野

専門基礎分野は33単位、900時間で構成されています。教育内容としては、『人体の構造と機能及び心身の発達』、『疾患と障害の成り立ち及び回復過程の促進』、『保健医療福祉とリハビリテーションの理念』に関連する科目となっています。ここでは正常な構造・機能について基礎医学を学びます。そして、それを基本にして異常な状態を理解します。障害を引き起こす疾患についての理解が理学療法では必須です。次に理学療法の位置づけを理解することで職業についての専門性をより深めていきます。それには他職種についての理解も必要です。また、理学療法の職域も時代とともに変化しています。その変化に応じられるように新たな領域についても勉強します。

専門分野

専門分野は60単位、1995時間で構成されています。教育内容としては、『基礎理学療法学』、『理学療法評価学』、『理学療法治療学』、『地域理学療法学』、『臨床実習』、『卒業研究課題』に関連する科目となっています。文字通り専門科目ばかりとなります。この分野では実技を多く取り入れています。しかも、講義に複数の教員が参加し、指導時間を多くとるようにしています。これは、本校の教育目標に掲げている『確かな治療技術を習得させる』を達成する為です。ただ、実際に一人前の理学療法士として治療できるようになるには、卒後3年の臨床経験が必要と言われています。その為に学校において基本的な技術を徹底的に反復練習することが必要となるのです。

臨床実習

臨床実習については、学外での臨床実習を効果的に行う為、通常の講義の時間を利用し関連施設等において臨地講義・実習を行っています。


学びのステップ

3年間という短い期間で理学療法士を効率よく養成するためには知識、技術、人間性というブロックを段階的に積み上げていく必要があります。そのために『学びのステップ』があります。

1年生 理学療法の基礎を学ぶ2年生 病気と障害の理解 理学療法の知識と技術の習得3年生 理学療法を臨床実習で応用し体系化を図る
1年生

1年生では理学療法の基礎を学ぶことになります。理学療法士は治療の一翼を担う医療技術者です。そのため、基礎医学についての勉強は欠かすことができません。人体の構造・機能の理解は解剖学・生理学・運動学など基礎医学分野において学習します。

また、理学療法士の職域は非常に広くなりました。その中でも理学療法の専門性を理解しておくことは医療に関わる仕事をする上で非常に重要なことです。それには、保健・医療・福祉とリハビリテーションの役割、リハビリテーションと理学療法の関わりを理解することが必須です。

臨床で幅広い年齢層の患者さまに対応できる『コミュニケーション能力』=『人間性』は一般教養により養われます。単に技術を施す職種ではなく、患者さまに親身になってサービスを提供できる能力は欠かすことができないものであり、今後いっそう患者さまを含めて多方面から求められると思われます。この分野については早期から実習を行うことで、臨床現場で様々な場面に遭遇する機会を設けています。そのことにより早くから具体的に患者さまをイメージ出来、より臨床に即した行動がとれることを目標にしています。

2年生

2年生ではより専門的な科目を学習することになります。理学療法の治療対象は障害であり、疾患そのものではありません。しかし、障害は疾患から起こるものであり、疾患の理解なくして障害の理解はありません。1年生で学習した身体の正常な構造・機能を基礎として、2年生では疾患の理解を深めるための臨床医学系の科目が入ってきます。

また、疾患から起こる障害の評価、治療について基礎知識・技術を体系的に学習することになります。
そして、年2回行われる臨床実習を通じて学内での基本的な学習と相互に関連性を持たせることになります。

3年生

3年生では総合的な実習を行います。評価、治療プログラムの立案、治療技術の実践という一連の理学療法の流れを経験することになります。また教科書的な理解からそれぞれの患者さまに対応したより具体的な理解が求められます。実習先では指導を得る機会が多くありますが、臨床に出れば基本的に全てを一人ですることになるので、皆真剣そのものです。このような実習は8週間を一つの期間として2回経験します。

実習が終わると卒業、国家試験に向けての勉強が中心になってきます。卒業研究課題はクラスの中でいくつかのグループに分かれ、テーマ・研究方法などを教員と相談の上決めます。最終的には研究発表があり、評価の対象となっています。国家試験については、国家試験対策の頁を参照してください。

卒業まではこのようにして勉強が進んでいきます。3年間という期間で考えると非常にハードなスケジュールとなっていますが、その分実践的であり、将来の仕事に直結するようなステップになっています。