同窓会研修会レポート(2024/01/28)
今回は、医療法人慈厚会 野上病院 医師 田中健太先生が講師として、ご教授下さいました。
大きな研修会テーマは【スポーツリハに求められるもの】という講義内容であり、特に前半では、病院でのリハビリや、実際にスポーツ現場でのメディカルスタッフの仕事内容を、そして後半では、疾患についての治療や考え方について詳しくご講義頂きました。
どんなリハビリでもそうですが、スポーツリハビリでは特に、治療+予防が大切になり、痛みが取れるだけでなく、動作を評価・修正し、怪我による機能低下を防ぎ、最高のパフォーマンスを発揮できるようにすることが重要と感じることのできた講義内容でした。
前半では、スポーツ現場(大会救護)というものは、緊急対応を要することがたくさんあるため、事前準備がとても大切であることや、熱中症の指標はどういうものか、救護テント内での選手に対するサポートの方法について、またチーム帯同時(外国へ)はサポートのみでなく、食事面も事前に調査をしていく必要があることそして、研究・学会活動などの重要性など、医療従事者(職業人)として、日々精進すること、解決できていない問題を自ら検証し、解決することなど、今後に活きる貴重なお話を伺うことができました。
後半では、特に腱損傷の病態理解とハイドロリリース・PRP療法・体外衝撃波治療など様々な治療方法をお話頂きました。
疾患に対する治療法という対応ではなく、各患者様の病態をできる限り把握し、それらにあった治療法を選択することが大切であること。
また治療が困難な病態もありますが、治せるものは治したい。
と常に困っている方のニーズに応えるように試行錯誤しながら日々の診療にあたられている姿がとても印象的でした。
ご教授くださいました田中先生、そして研修会に参加してくださった先生方、今回は誠にありがとうございました。今回は参加できなかった先生方も是非、次回の参加を心よりお待ちしております。
(文責:奈良県総合医療センター 大西 匠)